こだわりの庭

 

Mさん宅

庭作りが昔から大好だったMさんご夫婦。

“こだわり”を追求し続け、こちらの家は立て替え4件目だとのこと。

その情熱はお庭にも注がれ、わずか一年半という短い期間で

奥様と二人、力を合わせてここまで創りあげたそうです。

「お庭は時を経てますます美しくなるもの」と立証してくれる

進化するこだわりの庭がここにあります。

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 Mさん宅に伺うのは二度目。
以前は12月に突然お邪魔したのですが、そのときより樹木が生い茂っているようです。

 だんな様が自ら樹木の配置替えをしているらしく、見るたびに庭が違っているそうです。
 今回はどんな風になっているんでしょうか?

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 こちらが車庫部分。パーゴラに植物が巻き付いて、 優しい雰囲気をかもし出しています。

 車がないときはテーブルと椅子でも出して、お茶でも飲みたい気分になるんでしょうね・・・。

 屋根があると、人間は不思議に落ち着くものです。

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 こちらは、車庫横のレンガ塀。

 徐々に低くなっていて、圧迫感をやわらげています。

 植栽にとっては、風通しも良くなりますね。

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 パーゴラにからまる、つる性植物。

 黒いアルミの柱は、無機質な感じを与えますけど、植物が絡まると素材感をやわらげ、気になりませんね。

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 パーゴラは、2回目の工事で取り付けたそうです。
 こちらは、パーゴラがない状態。

 左右のお庭が、分断されているような気がしませんか?

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 こちらが現在の状態。

 こう見ると、パーゴラが庭をつなげる役目をしていることがわかります。

 庭の掛け橋みたいな存在?

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 車庫にはいろいろ工夫が凝らされています。
 タイヤ付近は一段高くして車止めの効果と庭へ出るの階段の役割も果たします。
 また出窓が張り出しています。しかし、ちょうど車がぶつからない高さを計算して車庫面の高さを設定したそうなので、ぶつかる心配なし。
 心憎い安心設計です。

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 また、車止めのコンクリートの階段の中には、配水管が埋っています。

 うーん。わからない・・・。

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 右側は、だんな様お気に入りのソヨゴの木。

 樹形が美しく、門回りのポイントになっていますね。

 レンガとしゃれたデザインの鋳物門扉も風景に溶け込みます。

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 こちらが門右の花壇。
ブルーが基調の、初夏風のアレンジ。色が統一されていて涼しげな印象ですね。

 草花・鉢などは奥様の担当。
「去年は日差しが強くて庭の手入れをしていたら真っ黒になってしまったわ・・。」
と笑う奥様は、大女優を思わせる感じの美しい方。

 この取材していて思うんですけど、ガーデニング好き=美人という方程式が私の中で確立しつつあります。

 「ガーデニングに精を出そう!」と心に誓う今日この頃・・・。

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 こちら、門扉からアプローチを覗いたところ。

 門扉のデザインも、クラシックで素敵。

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 門扉を入ってすぐ右側には、ハンギングできる鉢ラック。

 

 花が咲いてきた鉢から、上の段に上げたり、枯れてきたら下げたりなんてこともできて、便利なグッズ。

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 こちらがアプローチ。
 車庫と同様に、塀に段差をつけ、低くしたり、高くしたり、遊び心あふれる設計。

 塀にかけられたプランターも、段差があることで表情豊かに。

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 雰囲気をさらに盛り上げているのが、こちらのハンギングバスケット。


 作るのは手間がかかって大変ですけど、花期の長いものを選べば1ヶ月以上も持つそうです。

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 テラコッタの中には、文字が書かれた石板をさりげなく置いて、玄関まわりを美しく演出。

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  玄関には奥様のしつらい。

「夢」という字は奥様が書かれたそうです。うーん。センスがいい・・。

 そうなんです!ここだけではなく、お部屋のあちこちに、気持ちよい空間が広がっています。

 下はリビングの飾り棚。1月(右)に伺った時にも撮影させていただいたのですが、季節によって変えていらっしゃるんですね。

 奥様のこだわりに脱帽!!

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リビングから庭を眺める。

まるで一枚の絵のようです。

窓辺の器も涼しげです。

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 こちらがお庭のアップ。

 さまざまな樹木が、元気に根付いています。

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 さらにアップ。

 中央の壷を囲むように、草花が植えられいます。

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 こちらが、フォーカスポイントになっている壷。

 壷の上には、ロベリアが咲いています。

 敢えていろいろな花をおかず、樹木や低木の緑を基調としている中、このブルーが本当に映えます。

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外から見た庭。                窓下にも草花を配置

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 ここはどこ?
と思われそうですが、一月撮影時の上記の庭の様子。

 樹木も育ち、配置替えもされて、たった四ヶ月で大分違った印象になりましたね。

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 こちらが一年半前の施工当時の写真。土の面積がほとんど。
 短い期間でこのように様変わりすることは、普通では考えられないのですが・・・。
 こだわりを追求するご主人が枝ぶりのいい樹木を買い付けたり、ご自身で気に入るまで植替えをしたりとかなりの手間隙がかけられ、そして奥様は草花の配置、肥料・その他・・・日々の手入れの賜物ですね。

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 こちらは、もう一つのリビングの窓。まるでインテリア雑誌の写真のようです。

 大きい木はお隣のもの。
左はカクレミノ。日陰に強い、丈夫な木です。

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 こちらはリビングの応接セット。

 ご主人のコレクションはお庭だけではなく、ところどころに見られる絵画や装飾品、家具など、家の中が美術館みたいです。
 「いいものは長く使えるし、飽きがこない。」と、奥様もご主人の趣味には一目置いているみたいです。

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 2Fのリビング。

 窓辺にもグリーンを飾って、気持ちよい空間を演出。

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 こちらは反対側のお庭、施工当時の写真。

 枕木を並べて、セカンドカーの車庫になっています。

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 こちらが、反対側から見たところ。

 枕木の間には、タマリュウを敷き詰めています。

 

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 こちらが、1年半後の現在の様子

 樹木が生い茂っていますね。

 中央に、上の写真に写っている壷の口が見えるの、わかります?

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反対側。 咲き乱れる花々。 バラがきれい!



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 中央の「リュウノヒゲ」が元気がないのは、現在、娘さんの車を常に駐車しているせい?それとも枕木の防腐剤のせいか?

 奥はアプローチ脇の花壇。 ゆるやかな曲線を描いて、やさしい雰囲気。

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 引き戸をしめた状態。

 重厚な感じがしますね。

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 こちらは、勝手口の門扉。

 勝手口にも鋳物の門扉を使うのは贅沢ですけど、統一感がありますよね。

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 あまりに元気よく咲いていたのでパチリ。

 奥様、後で名前を教えてくださいね。

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 こちらは玄関にあった笠間焼きの器。取材の前の日に奥様が見立てて購入されたとのこと。

 ご夫婦でこだわりの空間を作られる努力をされています。 こんな家で暮らせたら幸せだろうなあ・・・と、帰りたくなくなりました。

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森さんのコメント

 Mさんとは、10年前にも建設会社のお世話で、一度お仕事をさせていただきました。今回も、前回の建設会社を通じて、ご指名いただきました。ありがとうございました。
 Mさんのお宅の近くを通る時、時々お邪魔させて頂くのですが、その度毎にお庭の表情が変化していて、とても楽しみです。
 これからも、よろしくお願いします。  

 
ともこの感想


TOMOKO
197?年生まれ。

一応、一級造園施工管理技士の資格もってるんですけど・・・。使ったときがありません。単なるエクステリア大好き少女、(ではないか)です。

 前回もそうでしたが、今回もご主人のお話を聞いて勉強になりました。
 ご主人は、環境のことも考えて樹木を植えられているそうです。まさにそのその通り、今問題になっている「京都議定書」でもCO2の制限が定められましたが、いくら制限してもCO2を吸収してくれる樹木がないと空気はきれいになりません。
 一人でも多くの方々が、お庭に樹木を一本でも多く植え、空気をきれいに、さらに街並みを美しくと考えたら日本も外国に負けないほどの景色が広がることでしょう。
 10年後20年後の未来の子供たちに、美しい日本をプレゼントしてあげられたらいいなあと思います。
 今回は、取材というかセミナーを聞いていたような気もします。本当に、ありがとうございました。



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