まるで一枚の絵!


Tさん宅

マンションのお庭をリフォームされたそうです。
住人だけが知る静かな空間がそこにありました 。

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Tさんは川崎にある高級マンションのオーナーさんです、!マンション新築時にお庭も一緒に作られたそうですが、植物は枯れてしまって、どうにかしたいと思っていたそうです。

今回ご依頼があって森さんがプランを提示して工事に至ったそうですが、出来上がってみたら設計図とは違う仕上がりになっていたそうです。

その辺も今回の取材でお聞きしてみようと思います。

さてこちらが外観。道路からは涼しげな樹木が並んでいます。中はどうなっているんでしょうね?

 

   
 
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通りからはうまく樹木と竹垣が目隠しになって中がわからなくなっています。

手前のサツキの寄植もボリューム感があっていいですね。通りを歩く人にも配慮され、緑がレンガタイル貼りの建物を引き立てています。

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こちらは玄関前の部分。こちらから見るとこんなお庭になっていました。

みかげ石のあえて磨かずそのまま立てています。切り口で御影石ということがわかりますね。オブジェのような味わいがあります。この左側にドアがあるのですが、

住人の方はドアを開けるとこの庭を見ることができます。出掛けるのもうれしくなりそうですね。

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ピンポーン、オートロックでTさん宅のボタンを押してます。

なにやらこの奥になにかありそう?

15センチ位のスリットから覗くとオブジェを発見。当日はとても暑い日だったのですが、このエントランス部分はちょっぴり涼しくて、静か。

美術館っぽい雰囲気があります。

出迎えていただいた奥様は笑顔が素敵な方でした。

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「ここはクーラーがないからちょっと暑いかもしれないわ。窓と開けると風が通るからちょっと待ってね」
と中に入れていただきました。

「ここはマンションに住んでいる方の共有スペースなのね。皆さんここで新聞をお読みになったり、たまにはお子さんが宿題をしていたりする時があるのよ」

まるでホテルのロビーのような雰囲気です。奥には大きな窓があり、ここから見ると一枚の絵のように見えます。

 

 

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インテリアにもとてもこだわっていらっしゃいました。

このステンドグラスもマンション新築時に奥様がこだわって取り付けたものだそうです。

ステンドグラスは太陽光線を贅沢な光に変えてくれますね。

近くの学校の先生と学生が、ちょっとこのステンドグラスを見せて欲しいと校外授業?が行われたこともあるそうです。

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さてこちらがリフォームされたお庭の全景です。

最初のプランはエントランス部分にあったように御影の切り石を並べるというシンプルなプランだったそうです。

しかし、このソファから毎日工事を眺め、また工事に来る職人さんと話がはずんでこのプランになったそうです。まさにオーダーメイドの庭園です。

 

 

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こちらの水鉢は以前住んでいた家にに転がって?いたそうです。

「こんなのがあるのよ」と伝えたら、せっかくだから使いましょうと取り入れてくれたそうです。

「庭に置いていたものが役にたって、甦りました(笑)どんどん要望を聞いてくれて作っていく課程を見るのがとても楽しい時間でした」

 

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この目隠しの竹垣の高さもソファに座った目線からちょうどいい高さにしてあります。

車や人は見えないように、お向かいにある緑は借景としてちょうど見えるようにしています。上のすき間をちょっとあけた部分も圧迫感を感じさせない工夫ですね。

絶妙!とうなってしまいました。

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こちらがお庭の全景です。水は水鉢を伝って、ごろた石を流れ、涼しげな雰囲気です。
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外に出て、細部を探検してみました。こちらは一番最初にみていただいた玄関前の小庭と奥の庭園を結ぶところ。

石のレイアウトなどひとつひとつに工夫があってとても楽しいですね、。

 

 

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よーくみないとわからないけど、実は竹垣はゆるいカーブを描いています。

作るの大変だったろうなあと思う。技ありの作品です。

このおかげで、実際よりも奥行きを広く感じられます。

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「これも以前の庭にあった石なの。合うんじゃないかと思ってここに置いてみたけど、なかなか素敵でしょう」

とこちらも甦った石くんです。

 

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 さて、今度は中庭を見せていただきます。先程オートロックの脇から見えたのがこの空間なのですが、これはお庭というより、オブジェ、美術品ですね。

最初にこの作品を見たとき、とても力強いパワーを感じました。

「そうでしょ、なにか感じるでしょう。私もそう思ったの」と奥様がこの作品の先生の工房に行って見つけてきたこだわりの一品です。

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この空間の上は吹き抜けになっています。やわらかな光が差し込みます。

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この作品は「太陽と月」だそうです。

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床には白砂利を敷き、真中部分にタマリュウを敷き詰めました。

白い海のなかに緑の島が浮かんでいるように見えます。

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最上階にあるご自宅から中庭を見せてもらいました。不思議な空間ですね。

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こちらT様です。最上階にあるご自宅に案内していただきました。眺めが最高で、風が気持ちのいいお部屋に通していただきました。

笑顔の素敵な奥様で、取材中も笑い声が絶えませんでした。本当にありがとうございました。

「器や美術品を見るのが大好き」と日頃から鑑識眼を高めていらっしゃいる奥様。庭も独自の感性を職人んさんに伝え、奥様と職人さんのコラボレーションで素敵な庭が出来上がりました。

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設計者のコメント

T様御協力有難う御座いました。
T様のご相談は、
1.中庭の植栽がうまく育たない。何度か植え替え等なさったのですが、うまく育たず枯れてしまっていた。
2.エントランスの外の植木が枯れてしまう。2階のベランダが張り出しているので、その下の部分がどうしてもうまくいかない。
この2点の問題を解決することでした。

1.中庭については、オブジェを置くことで、中庭の中心を作り、白い玉砂利を敷き 詰めることで、全体を明るくしタマリューの緑で安らぎを演出することが出来まし た。オブジェについては、奥様が建築会社の方と一緒に探してくださいました。

2.エントランスの庭については、初め 景石を据えてゴロタ石を敷き詰め枯山水風にまとめる予定でしたが、「古い家の蹲や 石を使えないか?」というご要望があり、話が2転3転し最後は、給排水工事・照明 工事までさせて頂きました。

日々変化があり、楽しい現場でありました。職人さんも、お客様と話をしながら 色々なことを任せていただき、作品を作ることが出来、腕の振るいようがあり楽し かったと喜んでおりました。

ともこの感想

 スペックさんのHPを担当している「ともこ」です。
 普段はパソコンソフトのインストラクターをしていますが、エクステリア好きなので、取材させて頂いております。
 この企画が始まってもう丸2年!さらに頑張りますので、お楽しみに!

素敵なお庭でした。奥様のアイデアがところどころに散りばめられ、その過程をお話される様子もとても楽しそうで、「何かを創るのっていいなあ」と作り上げる喜びが伝わってきました。

今回最初のプランに追加してこのお庭が完成したわけですが、通常プランを依頼すると、変更できないところがほとんどです。

 でも工事していて、どうしても気になるところって出てくると思います。一度庭を作ったら、何年から何十年と大幅な変更はできない、ある意味一生に何度もない経験ですから後悔はしたくありませんよね。

 一度プランを決めてみたものの、工事中気になることって出てきますよね。そんな時は一応ダメモトで言ってみる方がいいと思います。

 もちろん材料の手配はされているはずなので、取り替えとかはできないですが、間口がもう少し広くとかもう少し花壇スペースが広いほうがいいとか・・。やっぱりフェンスを追加したいなど・・・。狭小地では無理ですが、ある程度敷地に余裕があれば出来なくない相談です。そういう相談に、出来るだけ対応してくれるところは良心的なお店だと思います。

 もちろん業者の方は困るのであまり無理難題は禁物です。常識の範囲でお願いをし、追加の場合はもちろん料金がかかります。 あしからず・・・。