あちこちに一工夫

Kさん宅

クラシックでトータルなエクステリア。実はあちこちに工夫が施されています。

こちらは門回り部分。あえて塀を斜めに設置することで、玄関から視線がそれ、アプローチも長く感じます。

 
   
 
 
   
 

やはりレンガは緑を引き立たせてくれますね。花壇も十分なスペースがあります。

本当はここに1Mものの鋳物フェンスを取り付けようと思っていましたが、奥様からの要望でFIXフェンスになりました。フェンスにつる性の植物がからまっています。ピンクの花が可憐ですね。

 
   
 
 
   
 

親子門扉も奥様の提案。「一枚の扉を開けるだけで、自転車を中に入れたかったの」と、扉の幅が広いものを選んだそうです。80センチの門扉と40センチの子扉。

門扉を開けたところ、美しい曲線のアプローチ。芝生とのコントラストが鮮やかですね。「この石がとてもいいですよね。ところどころに化石もあって、趣きがあります」とご主人。

 
   
 
 
   
 

門袖の裏側です。ポストの大きさも十分。

門の脇には自転車置場のスペースがあります。アプローチとの段差もなく、コンクリート打ちでなので、出し入れしやすく、使いやすそうです。

 
   
 
 
   
 

この椿は玄関の目隠し的な役割もしていますね。「ボク伴」という品種のツバキは、昔から庭植えや鉢植えのほか茶花としても愛好され、独特の趣を持ち、濃い紅色の花弁と純白の唐子の花を咲かせるそうです。

こちらは、車庫部分です。今は二台の駐車スペースですが、手前側は普段は庭と使われています。芝が青々として美しいですね。高麗芝という品種ですが、「はだしで歩くと思ったよりも硬かった」とのことです。

 
   
 
 
   
 

車庫を道路側から見たところ、アコーディオン門扉の親子使用です。「この商品は森さんが「これおすすめです!」と言われて、つけてみたのですが、色がツートンになっていて素敵ですし、開閉もしやすくて結構気に入っています。」と奥様

普段は大きい方を開けるだけで車を出し入れできます。親子使用にしたのはご主人の意見。これには森さんも「真中にすると両サイドに開けなければならないので、この使い方はいいですよね」と脱帽。

 
   
 
 
   
 

使いやすい理由の1つは、このレールがあること。開閉もスムーズでつっかかりません。また風であおられても大丈夫。住んで間もない頃にものすごい風が吹いて温室のガラスが割れたそうですが、そんな時でも倒れず、びくともしなかったらしいです。

こちらが、来客用の車庫部分。みかげの石をタイヤが乗る部分だけ敷き詰めました。芝とのコンビがとても美しいです。

 
   
 
 
   
 

右側の車庫スペースは、レンガのラインがアクセントになっています。「車止めをつけようかと悩んでいたのですが、結局つけませんでした。そのかわり、このレンガのラインの位置は工事の時に実際に車を入れて、目安になる位置に配置してもらいました。なので、車止めが無くても、後ろに行き過ぎることなく、駐車することが出来ます。」とご主人。なるほどそこまで考えられていたのですね。ただの飾りではなく、とても役に立っているレンガ目地でした。

設計者のコメント

今回はKさんのご要望に基づき、基本設計をさせていただきました。設計者としては、細かい所に提案させていただきながら、現場で打合せを重ねることで、ご要望に沿ったエクステリアを創ることが出来ました。Kさん、ありがとうございました。今度はデッキの工事等楽しみにしております。

ともこの感想

 スペックさんのHPを担当している「ともこ」です。普段はパソコンソフトのインストラクターをしていますが、エクステリア好きなので、取材させて頂いております。この企画が始まってもう丸2年!さらに頑張りますので、お楽しみに!

ちょっとしたアイデアで、エクステリアも機能がぐんとアップします。Kさんご夫婦のアイデアで、森さんのプランがどんどん変更され、細かいところまで気配りされたプランになりました。

外構はわからないからお任せというのではなく、「こんなのがいいな?」「こういう風にはできないの?」といろいろな質問や疑問を投げかければ、プロは様々なアドバイスをしてくれます。

家同様、一度作るとなかなか作り直しがきかないものなので、どんどん要望を言って、納得ゆくプランに仕上げていくことが、将来的に良かったと思える庭になっていくと思います。