「早速ですが、どのようにして施工業者を(株)スペックになさったのですか?」
答えは意外なものでした。
「外回りは建物の業者とは別のところにお願いしようと思って主人が電話帳で探したんです」これにはビックリ!スペックの森さんからも"とても珍しいパターン"との声が。
「決めるにあたっての条件は、まず近いところ。近ければ気軽に連絡もとりやすくお顔も合わせやすいと思ったので。」(藪心の声:なぁるほど、確かにその通り) 「実は、スペックさんに決める前に別の業者にも見積もりを依頼したんです。ところが、あがってきたものがかなり予算オーバーな数字だったので却下(笑)。
次にお願いしたのがスッペックさんで、私たちの希望を予算内できちんと請け負っていただけそうなのでお願いすることにしました」そうですね、予算というのも大きな条件になります。
工事にあたってK様からいただいたご要望は・・
(1) 駐車場は、スムーズに駐車できるようなスペースを確保したい
(2)全体がお洒落でシンプルな概観に仕上げたい
(3)予算厳守
さぁ、どのように出来あがったのでしょうか。。。
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ご希望の駐車場は、スペックからの提案により小型乗用車なら2台が余裕で縦に入れられるスペースが確保されました!
「私たちには2台入れるという考えは全く頭にありませんでした。スペックさんからの提案で、こんなに広くなりました。駐車場の心配がいらないので、お友達にも安心して車でいらしていただけるんです。
あと、真ん中に入っているレンガの目地も駐車するときの目安になって便利です。」
なるほど。確かに玄関までの階段と同じレンガで入れた目地が目安だけではなくデザインとしてアクセントにもなっています。
後から森さんに伺ったところ、コンクリートを敷く場合はひび割れを防ぐために、通常2〜3平方メートルの枡形になるよう目地を入れるのだそうです。その目地をタイルにしたことでご希望の「お洒落」な感じに仕上げたところは、さすがですね。
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次にとても印象的な玄関ポーチを見てみましょう。
駐車場のスペースを確保するために敷地ギリギリまで寄せていながら、階段の幅も玄関ポーチもゆったりとしています。これにはどのような工夫があるのでしょう。
森さん:「住宅施工業者さんからいただいた図面ではドアの開きからみると、玄関ポーチの幅が狭かったので、タイル1枚分を建物から表に出すように変更しました。」
奥様曰く、取り付けた玄関ドアが逆開きだと気付いたのが、設置されてからだったので、今さら変えることもできずどうしようかと・・。そのままだったら扉を開いたら人ひとり立つのが精一杯程度のポーチになっていたかもしれませんとのこと。
「玄関スペースはまずは人の動線、つまり人の動くラインと幅を確保するのが第一。それを大切に考えています」と森さん。これも専門業者ならではの経験と実績がなせる技に違いありません。
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階段の幅も広く、レンガ色のタイルはとても温かみがあります。昇りきったポーチには大きな植木鉢が置かれ、手すりもあるのにことのほかゆったりしています。なぜ?
それは、何と!手すりの設置の仕方にポイントがありました!!
手すりはポーチ内に支柱を立てるのが普通ですが、ここでは外付けにして、ポーチのスペースが確保されています。これがスペックさんからの提案だったんですね。
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森さん:「限られたスペースを最大限に活用できるよう、階段をL字形にすること、安全性を考慮して玄関ポーチには手すりをつける、但しそのことででポーチが狭くならないよう外枠で設置することなどを提案させていただきました。
また、玄関周りと駐車場の境にできたスペースは花壇にして自然を感じる緑のスペースにしました」
外付けの手すりは、デザイン的にも洗練されていて全体の調和もとれているので、建物との一体感はシンプルだけどとてもお洒落です。階段、駐車スペースと直線で区切られる視界の中にある花壇の丸みは、暖かさと優しさを感じます。この花壇は、奥様のお気に入りスペースになりました。
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階段の脇の壁は建物のカラーに合わせて白に統一。この壁塗りは奥様もお手伝いされて完成しました。職人さんからは「奥さん手際がいいねぇ、明日から雇うか」なんてお誘いもあったとか。
通常、独立もしくは壁掛け型になっている郵便ポストですが、K様邸ではこの壁への埋め込も式になっていました。これも空間を広くとる工夫です。
ちなみに表札は、以前スペインでご購入されたというアルファベットの濃紺のタイルを使用。オレンジのレンガと白い壁、青いタイルは地中海の街に建つお家のようで、奥様と旦那様のセンスの良さに脱帽です。
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最後に奥様に伺いました「今回の工事について、ズバリ点数をつけると100点満点で何点になりますか」 唐突な質問に奥様は少しビックリされた様子で「いいんですか?!」とおっしゃりながら「希望通りということでは満点の100点です。いらないと思った玄関ポーチの柵も出来あがったら、やっぱり付けてよかった、必要だったんだと思いました。工事にあたっての相談、提案を気持ち良く受けて取り組んでいただけたし、予算や作業工程もきちんとされていたので安心でした。とても満足しています」とのお答え。
よかったですね!!
100点満点の評価に「私はいつもお客様にキャンバスを与えられている、そのキャンバスにどんな絵を描こうか、作品をつくろうかということを自分の仕事の楽しみにしているんです。仕事は金額や大きさでなく、一軒一軒そこに住まわれるお客様の夢や希望を実現できたという喜び、達成感が励みになります。」と話される森さんのお顔には喜びの笑顔が広がりました。
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***おまけ***
奥様はご趣味も多彩。お部屋に飾られたトールペイントや、壁にかかったシャドウボックスは、奥様がご自分でつくられたもの。これは、お教室で生徒さんを持って教えていらっしゃるそうです。
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また、奥様は地域のコーラスクラブに参加されており、九州や沖縄など遠方にも、演奏旅行に行かれるそうです。だから柔らかい鈴の音のようなお声だったんですね、納得です。私も頑張らなくちゃと思いました。(何を?!)
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